独学デザインを続けられた私なりの習慣

- 普段のインプットが、アイデアの引き出しとなって困ったときの支えになっている
- 作品集やストック素材など、アイデアの情報源を日頃から蓄えておくことが大切
「アイデアが出ない」「時間だけが過ぎていく」
何度も行き詰まり、焦り、手が止まってしまった経験があります。
相談できる人もおらず、自分だけでどうにか進むしかない。
そんな中で見つけた、まずは50点でいいから形にするという習慣と、日々のインプットの大切さ。
今回は、私が心がけている「独学デザインを続けるための工夫」についてお話しします。
独学デザインに行き詰まっていたころ
仕事の締め切りが迫る中、手が止まった
私は、独学で学びながら、グラフィックデザインの仕事を続けてきました。
先輩もいなければ、相談できる人もいない。
だからこそ、自分ひとりで悩み、なんとか乗り越えるしかない日々でした。
どうしてもアイデアが出てこなくて、納期だけがどんどん迫ってくる。
そんな焦りの中で、頭の中は真っ白。
資料を見返しても、何も思いつかない。
「どうにかしなきゃ」と思いながら、時間だけが過ぎていく毎日でした。
完璧主義が、かえって自分を追い詰めていた
振り返ると、「ちゃんとしたものを出さなきゃ」と意気込みすぎて、最初から高いハードルを自分に課していました。
でも、それでは一歩も進めない。
自分でハードルを上げすぎて、苦しくなっていたのだと気づきました。
まずは50点でいいから形にするという習慣
とにかく全体をざっくり作ってみる
まずは「とにかく50点でいいから全体をつくる」こと。
パーツの完成度にはこだわらず、とりあえず全体のラフをざっくり形にしてみる。
配色や構成も仮でOK。あとから直せばいい。
そう思うようにしたのです。
「完成させること」が前に進む力になる
ざっくりでも目の前に何かがあると、それをもとに改善点を考えることができます。
「もっと良くするには?」と考えられるようになるのは、形があるからこそ。
最初の一歩を早めに出すこと。
その大切さを、私はこのとき強く実感しました。

まずはやってみよう!
普段のインプットが独学デザインの支えに
作品集の本で感覚を養う
デザインの引き出しが枯れていたのは、インプットが圧倒的に足りていなかったからだとも気づきました。
それ以来、私は定期的にデザイン作品集などの本を読むようにしています。
フォントの使い方や色の組み合わせ、構成の流れなど、ただ目を通すだけでも感覚が養われるように感じます。
ストック素材サイトで視覚を刺激する
イラスト・写真・アイコンなどをざっと眺めていると、思わぬ発想が湧いてくることがあります。
「この雰囲気、今の案件に合うかも」といった小さなひらめきも、制作の突破口になることがあります。
困ったときの引き出しは、日々の蓄積から
アイデアは、何もないところから突然降ってくるものではありません。
日頃からどれだけ仕入れておくかが、とても大切なのだと感じています。