見えない設計図としての余白
- まずは余白から考えることで、全体が整いやすくなる
- 余白はただ空けるのではなく、印象をデザインするための設計図になる
私はデザインを始めるとき、最初に「余白をどう取るか」を考えるようにしています。
そのひと手間だけで、配置に迷うことが減り、全体のバランスもぐっと整いやすくなります。
空けておくことから始める
最初に整えるのは、何も置かない場所
私はチラシなどを作るとき、まず「どのくらい余白を取るか」を決めるところから始めます。
もちろん、印刷物には仕上がり線から内側に取るべき「安全領域(マージン)」があります。でも、余白を設計する理由は、それだけではありません。
余白を決めてから要素を置き始めると、全体の印象をコントロールしやすくなり、レイアウトの迷子になりにくくなります。
逆に余白を決めずに要素を並べ始めると、途中で詰まったり、一度配置したものを何度も動かしてしまったり…。
私自身がそういう“迷子レイアウト”を何度も経験したことで、先に余白を決める大切さを実感しました。

印象に合わせて、余白の幅を変える
- にぎやかさ・勢いを伝えたいとき → 余白をやや狭めに
- 高級感・静けさ・洗練された印象を出したいとき → 余白をゆったり広めに
こんなふうに、伝えたい印象や目的に合わせて、空けておくべきスペースを最初に決めておくことで、あとからの配置がぐっとラクになります。
関連する要素をそろえ、余白でリズムをつくる
もうひとつ意識しているのは、関連する要素を近づけて、ひとつのまとまりにすることです。
情報がバラバラに配置されていると、視線が迷いやすく、読みにくさにつながります。
逆に、意味のつながる要素をグループとしてまとめると、視線の流れが自然になり、伝えたい内容も読み手に届きやすくなります。
そのうえで、まとまり同士の間にしっかり余白を取ることで、デザイン全体にリズムが生まれます。
“詰める・離す”のメリハリがあると、視線が迷わず、読み手の負担もぐっと減ります。
私のデザインのはじまりは、余白から
「まず余白から考える」
今の私がデザインを始めるときは、いつもここから始まります。
もちろん、すべてが同じ余白でいいわけではありません。
あえて崩すこともあるし、ときには限られたスペースの中で、情報をぎゅっと詰めて伝える必要がある場合もあります。

見えないけど、たいせつモク〜!
余白は、見えないけれど、印象・読みやすさ・信頼感を支えてくれる土台のようなもの。
デザインに迷ったときこそ、まずどこを空けておくかを見直すようにしています。
